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無罪率のマジック

うさ子 刑事裁判では、有罪か無罪かは五分五分なんですか?

弁護士 甘い甘い。日本の刑事裁判の無罪率は、無実を主張(否認)した場合には1%程度。全ての事件を含めると0.1%程度なんだよ。

うさ子 0.1%というと、せ、千件に1件ですか!弁護士はいったい何をやってるんですか!

弁護士 弁解させてもらうと、これには検察の起訴(事件を裁判にするかどうか決める)のシステムにからくりがある。検察は逮捕された人を取り調べて「裁判所が有罪判決を出してくれる」と思うから起訴する。逆に有罪判決がでる証拠が足りない場合は起訴せず(不起訴)釈放するんだよ。つまり通常は、有罪判決がでるかどうか微妙だと考えられるケースは裁判にはしないんだ。

うさ子 ・・・ということは、不起訴は無罪なんですか?

弁護士 実は不起訴にもいろいろある。大きく分けると(1)嫌疑なし、(2)嫌疑不十分、(3)起訴猶予、の3つになる。嫌疑なしは無実と同じだ。

うさ子 嫌疑不十分は「ちょっと怪しいけど証拠不足」という感じですかねえ。

弁護士 そう。でも嫌疑なしや嫌疑不十分で不起訴となる例は少ない。不起訴の大部分を占めるのが起訴猶予。これは「起訴すれば裁判で有罪になるだろうが、微罪だから今回は勘弁してやる」というイメージだ。

うさ子 そんな権限が検察にあるんですか?

弁護士 うん。だから起訴猶予は無罪というわけではない、と一般には思われてる。
でも本当に無実でも起訴猶予にされることがある。その場合、起訴猶予の処分を不服として嫌疑なしによる不起訴処分を求めることはできないんだ。

うさ子 なんかヒキョーな感じですねえ、無実の人を逮捕しておきながら起訴猶予で勘弁してやるだなんて、負け惜しみじゃないですか。

弁護士 まあね。ただ、疑いがあったら何でもかんでも起訴ということになれば、無実の人が裁判にかけられたり、長い期間身柄拘束されることが増えることになる。それもどうかと思うよ。とにかくそんなふうに検察が事件をふるいにかけて、その結果、起訴と不起訴の割合はだいたい五分五分になっているんだ。もちろん弁護人ががんばって不起訴にしてもらうケースだってあるよ。

うさ子 なるほど、そこが五分五分なんですね。

弁護士 しかし検察が起訴すれば、裁判ではほぼ有罪判決だ。逆に無罪率0.1%という現状では裁判所も無罪判決を出すのは勇気がいると聞くよ。

うさ子 実質的に、有罪か無罪かを決めているのは検察だったんですねえ。

弁護士 そう言っても過言ではないね。だけど、いくら検察がふるいにかけていても、無罪率0.1%というのは疑問に思うよ。だから、新たに始まる裁判員制度がこの膠着した状態を変えてくれるものと期待しているんだよ。

うさ子 それなら検察員制度にした方が効果ありそうですよね。

弁護士 それだ!(笑)・・・でもうさ子君の性格だと全部起訴しそうで怖いなあ。

うさ子 どういう意味ですか!今の発言、名誉毀損で起訴!…これで99.9%有罪ですねえ。

弁護士 べ、弁護人をお願いします!



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